デコボコの歯並び(叢生)を非抜歯マウスピース矯正で治療した症例

横浜市瀬谷区の瀬谷矯正歯科です。今回は、歯並びの凸凹を主訴に来院された30代の患者さまの症例をご紹介します。

叢生(そうせい)とは、歯が並ぶスペースが足りず、歯並びがでこぼこになっている状態のことです。歯ブラシが届きにくい部分ができるため、むし歯や歯周病のリスクが高まりやすい歯並びでもあります。

本症例は、上下の前歯部に凸凹を認め、特に上顎右側中切歯(上顎右側1番)は著しく捻れた状態でした。また、奥歯の噛み合わせにも左右差を認めていました。

精密検査の結果、歯を抜かずに歯を並べるためのスペースを確保できると判断し、非抜歯での矯正治療を計画しました。本症例では、マウスピース型カスタムメイド矯正装置に加え、上顎歯列の遠心移動と下顎前歯部のIPR(Inter-Proximal Reduction)を併用し、歯と歯の間をわずかに削ることで必要なスペースを確保しました。

治療は、マウスピース型カスタムメイド矯正装置を用いて進めました。取り外しが可能な装置のため、食事や歯磨きは普段どおり行うことができます。上顎歯列の遠心移動を行うため、顎間ゴムを1日20時間以上使用していただきました。

装置の装着時間をしっかりと守り、継続して通院していただいたことで、24か月で治療を終えることができました。治療後は前歯の重なりが改善され、歯ブラシも届きやすく清掃しやすい歯並びとなりました。

目次

叢生(デコボコの歯並び)の症例概要

Before

After

主訴歯並びの凸凹が気になる
診断名叢生
治療開始年齢37歳6ヶ月
治療に用いた主な装置マウスピース型カスタムメイド矯正装置
抜歯部位非抜歯
治療期間24ヶ月
治療費概算(税込)1,034,000円(基本料 990,000円+処置料 44,000円)

※ 矯正歯科治療は公的健康保険の対象外の自由(自費)診療となります。
※ 治療期間・治療費は患者さまの症状により異なります。

叢生(デコボコの歯並び)の症例のリスク・副作用

  • 装置に慣れるまでは、違和感や痛み、発音のしにくさが生じることがあります。一般的には数日〜1、2週間で慣れてきます。
  • マウスピースは1日20時間以上の装着が必要です。装着時間が守られない場合、計画どおりに歯が動かず、治療期間が延長したり装置の作り直しが必要になったりすることがあります。
  • 取り外し式のため、紛失・破損した場合は再製作が必要になります。
  • 装置を装着したまま糖分を含む飲み物を摂ると、むし歯のリスクが高まります。適切な歯磨きと定期的な通院が必要です。
  • 歯を動かすことにより、歯根が吸収して短くなることや、歯肉がやせて下がることがあります。
  • 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • 症状によっては、治療の途中でワイヤー矯正などへの変更や、補助的な装置の追加が必要になることがあります。
  • 動的治療終了後、保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや咬み合わせの「後戻り」が生じる可能性があります。
  • 使用する装置は薬機法上の未承認医療機器にあたるため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

使用した装置について(薬機法上の未承認医療機器)

本症例で使用したマウスピース型カスタムメイド矯正装置は、薬機法(医薬品医療機器等法)上の承認を受けていない医療機器です。以下の点をご確認のうえ、ご検討ください。

  • 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 新しい装置に交換するたびに歯型をとるため、治療完了までに複数回の歯型とりが必要になります。
  • 正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあります。
  • ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
  • 症状によっては、マウスピース型装置で治療できないことがあります。
  • 装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
  • 治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
  • 通常の矯正治療の前処置として使うこともあるため、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
  • お口の状態によっては、マウスピース型装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
  • 治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
  • 薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。

叢生(デコボコの歯並び)を放置するとどうなる?

叢生は見た目の問題だけではありません。歯が重なり合った部分は歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。また、咬み合わせのバランスが崩れることで、特定の歯に負担が集中しやすくなることもあります。

大人になってからでも矯正治療は可能です。症状の程度によって、適した治療法や抜歯の要否は異なります。歯並びのデコボコが気になる方は、まずは初診相談でご自身の状態を確認することをおすすめします。

横浜市瀬谷区での叢生(デコボコの歯並び)のご相談は瀬谷矯正歯科へ

瀬谷矯正歯科では、初診相談を行っています。あなたの歯並びの状態を診察したうえで、治療の選択肢・期間・費用について丁寧にご説明します。

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この記事を書いた人

紙本 裕幸のアバター 紙本 裕幸 瀬谷矯正歯科 院長

瀬谷矯正歯科 院長。歯科医師、博士(歯学)。
徳島大学歯学部卒業後、東京大学医学部附属病院にて臨床研修、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科(顎顔面矯正学分野)博士課程修了。
同大学歯学部附属病院矯正歯科外来にて特任助教、大学院非常勤講師を務める。
2025年6月ひらの矯正歯科院長就任、2026年8月瀬谷矯正歯科へ名称変更。

日本矯正歯科学会認定医。所属学会:日本矯正歯科学会、東京矯正歯科学会。

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